ふたりの「結婚観」はどこから来ている?

前回の記事で、「あなたにとって結婚の意味するところは?」という問題提起をしました。

それぞれの人がさほど意識しないままに持っている、「結婚ってこういうものだよね」という「結婚観」はどこから来ているのでしょうか。

往々にして、それは一番身近なサンプル、つまり自分の育った家庭における「結婚」から来ていることがあります。

多くの人にとってそれは両親の結婚です。もし数世代が身近に暮らしていたりした場合には、さらにさかのぼることもあるでしょう。

両親だけでなく、おじいちゃん、おばあちゃん、あるいは親戚のおじさん、おばさん、もし年が離れた兄弟がいて既に結婚していたらそういったケースも含め、家族(あるいは家族同様につきあいのある人)で結婚の経験がある人たちから、私たちは結婚のあり方のようなものを学んでいます。

「学ぶ」といっても、そんなに意識的なものではなく、多くは生きているうちに感じ取っていると言った方が近いでしょう。

例えば、夫婦喧嘩が絶えない家庭で育ったら、結婚に対してどんなイメージを持つでしょうか。

ふたりが対等なパートナーではなく、どちらかに圧倒的な力があり、片方が相手を怒らせまいと息をひそめて暮らしているような感じだったら?

あからさまな暴力がなかったとしても、そういった言葉にされない空気や雰囲気は、難しい言葉を理解しない子どもにも伝わります。

逆に、ふたりが時にはぶつかりあいながらも、最後はいつも、ふたりともが「この関係は何よりも大切だ」と思っていることが感じられるような家庭だったらどうでしょうか。

将来、自分が結婚するかどうかはひとまずおいておいたとしても、まったくの他人だった人と親しい関係を築いて家族になるということについて、どんなイメージを持つのかは、大人になるまでに多くの時間を過ごす場所である程度固まっているのではないかと思います。

もちろん、自分が大人になるなかで出会う人たち、そして親しくなる人たちのパートナーシップの姿が、そういった結婚観に影響を与えることも大いにあり得ます。

「この人だ」と思う人と出会い、一緒に家族を作りたいと思ったとき、まずこの「結婚観」を改めて見つめなおしてみることは、夫婦になるための最初の一歩になるのではないでしょうか。