夫婦関係におけるアタッチメント①

これから数回にわたって、夫婦関係におけるアタッチメントについて書いていきます。

アタッチメントは心理学の用語で、「特定の人との結びつき」を意味します(日本語の心理学用語では「愛着」と訳されます)。赤ちゃんの頃、一番にお世話をしてくれる人との関係を通して、アタッチメントを形成するのですが、このときのふたりの関係次第で、主に3つのアタッチメント・タイプ(安定型・不安型・回避型)のどれかになると言われています(まれに、不安型と回避型両方のタイプという人もいます)。

アタッチメント理論が一般的に受け入れられた当時は、主に親子の結びつきという観点で論じられてきましたが、大人になってからの人間関係にもアタッチメントは大きな影響を与えていることがわかってきました。

パートナーシップという関係にあるふたりの大人の間で、アタッチメント・タイプがどう影響するのかを見ていきましょう。

安定型の人は、パートナーと親密になることは「普通のこと」だととらえていて、愛情表現もストレートです。恋愛のドキドキや駆け引きを味わうというよりは、信頼関係に基づいた落ち着いた関係にあることを好みます。

不安型の人は、パートナーとの親密さを常に感じていたい人で、少しでも「関係が脅かされたのではないか」と感じると、何も手につかなくなるほど動揺してしまいます。パートナーが、言葉や行動によって「ふたりの関係は大丈夫」ということを感じさせてくれるまで安心できません。

回避型の人は、パートナーと親密な関係になると、「自分の自由がなくなってしまうのではないか」ととらえる傾向があります。人とつながりたい自然な欲求はあるのですが、親しくなると、つい距離をとる言動をとったり、相手のあれこれが「気になる」といって、交際してすぐに別れてしまうこともあります。

一般的にはこのような大きな違いがあります。

この描写だけを読んで、自分はどのタイプで、パートナーはどのタイプなのか、想像がつくという方もいるでしょう。

それぞれのタイプにおこりがちな言動を見ることで、自分自身や、パートナーをよりよく理解することができます。

次回は、自分のアタッチメント・タイプの判別方法をお伝えします。