「食べること」を考える。③

美紀子さん&ヒデさんの「食」をテーマにしたブログ記事に続いて、私も書いてみます。

数年前に大流行した「アナと雪の女王」のワンシーンで、主人公のアナが、行方をくらました姉のエルサを追いかけるためにクリストフと一緒にそりに乗っている場面がありました。

アナが、出会ったばかりのハンス王子と婚約した話をクリストフにしたところ、「君は親から、見知らぬ人には気をつけろと習わなかったの?出会ったばかりの人と婚約するなんて」と言います。

続けて「彼と一緒にご飯は食べたの?もし彼の食べ方が気に入らなかったらどうするんだい?」

もちろん恋に目がくらんでいるアナは聞く耳をもたないのですが、私はこのシーンをみたときに「まさに、これは大事なポイント」と思いました。

食べ物の好みもさることながら、「食べ方」は、人によっては2度目のデートがあるかどうかというチェック要素のひとつにもなり得るでしょう。

今までにインタビューさせていただいた方の中にも「食べ方が気にならなかったから(=ネガティブな要素にはならなかったから)つきあってみようと思った」とわざわざ言及されている方が少なからずいました。

素敵なレストランを知らないとか、ワインや食べ物に詳しくないという理由で、好きな人をデートに誘うことをおっくうに思ってしまう人もいるようですが、それはどちらかといえばマイナーな懸案事項ではないかと思います。

相手がより詳しそうであれば「知らないから教えて」ということもできますし、友達にヘルプを求めることもできますから。

でも食べ方がイマイチであるということは、なかなか親しい友人同士でも指摘しにくいもの。

大人になって、パートナーを探す段階でこの点がネックになりそうな場合、指摘してくれるのは結婚相談所の仲人さんみたいな立場の人なのかもしれません。

そして結婚した後に「実は相手の食べ方が気になって仕方がない」ということになった場合は…

ふたりの関係性が良好で、腹を割って話し合い、気になっている方が優しく指摘し、言われた方は素直に受け入れる・・となれば問題は起こりません。

でも、往々にして言われた方はプライドを傷つけられたリ、育ってきた家庭環境まで否定されたと思ってしまう場合もあり、なかなか難しい問題です。

食べ物の好みだけでなく、どう食べるかでもカップルに亀裂が入る可能性もあるのです。

結婚して家族になると、多くの時間を一緒に食べることに費やすことになるだけに、これは本当に大切な奥の深いトピックです。

大切な人と「美味しいね」と言い合いながらごはんを一緒に食べることは、村上春樹のいう「小確幸」(小さいけれど確実な幸せ)だと思います。家族が欲しい人はぜひ、この点でチャンスを逃していないか自問してみるといいかもしれません。

 

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