結婚式のことでパートナーと衝突したら。

以前、まだサンディエゴに住んでいたときに、「結婚式のことでモメている」という国際結婚カップルのご相談をお受けしたことがありました。

結婚式は夫婦になるための最初の共同作業とも言われていますが、ウェディングにまつわるあれこれがもとで険悪になるカップルも少なくありません。

式の詳細について、カップルの間で意見が食い違うポイントはいろいろあります。

結婚式のスタイル、何人くらいのゲストを呼びたいのか、予算や特別なこだわりなどなど…

私は「すべての結婚は異文化体験」だと思っています。

違う人間同士なのですから、異なって当たり前のお互いの価値観がぶつかりあい、コミュニケーションスキルや人としての器の大きさをもってうまく折り合いをつけることができないときに喧嘩へと発展する…とも言えるでしょう。

ただ、国際結婚であるがために、ふたりの「違い」の幅が極端に大きくなりやすいことは確かです。結婚式の場合は、そもそもどこで行うのか?ということだけでも一気に選択肢が広がってしまいます。

ご相談をお受けしたカップルは「彼の国」での式になることは決まっていました。彼女もそれなりに家族や友人を招待していましたが、彼が招待したゲストに比べると実際に出席できる人数は極端に少なくなります。

そんな中、彼がさらに高校時代の友人などを招こうとしたことをきっかけに、ふたりの考え方の違いが表面化していました。

彼女の懸念は、せっかく日本から来てくれる人たちに気持ちよく過ごしてもらいたいというところにあり、例えば彼側のゲストだけが英語で盛り上がってしまって、あまり歓迎されていない雰囲気になったらどうしようと心配していました。

(実際に現地の言葉がよくわからないまま留学なり長期滞在をした経験がある方は、この「自分には理解できない言語を話す人たち」に囲まれて寂しい思いをしたという体験に覚えがあるのではと思います)

カップルは自分たちでも十分話し合いをしてきたけれど、なかなか思うように解決できずに「自分たちは相性が悪いのではないか」とまで思い詰めていました。

そこで、私が間にたって問題を交通整理し、お互いにとってベストな言語で、きちんと届くコミュニケーションをとってみたところ、そこで初めてお互いに主張していた背景にある心情を理解できた…と言われたのです。

彼からは「これほど明快に説明されたことはなかった」という言葉とともに、彼女の気持ちも理解できる、ゲストの人数が違っていても、絶対に彼女のゲストを寂しい気持ちにさせない工夫を一緒に考えよう、という提案がありました。

彼女も彼の真摯な態度に、人数をできるだけ均等にすることだけにこだわり続けるのではなく、お互いに満足できる案を考えましょう、と前向きになってセッションを終えました。

ふたりは新たな気持ちで一か月後に迫っていた式の準備に取り組み、その結果、ふたりともが納得のいく式を無事に執り行うことができました。たった1度、60分程度のセッションをしたことが、ふたりの夫婦としての最初の一歩を踏み出すという大事な日を素晴らしいものにする助けになったのです。

結婚式を思い出に残る素晴らしいものにできた、ということ、そしてそれ以上に、これから人生をともにするパートナーとこのような経験をシェアしたことで、これからの結婚生活を円満に送っていくツールがひとつ増えたことは有意義だったと思います。

プレマリッジ・プロジェクトは、結婚する前に心配なことがある、既に衝突しているポイントがある、もしくは、「何が問題になり得るかまだイメージできていない」というカップルにも、夫婦としての最初の一歩をスムーズに踏み出すためのサポートになるものです。

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